関西・大阪から日帰りできる温泉付きローカル路線バスの旅。
(JR奈良(or近鉄奈良)からバス走行距離:約50km)
月ヶ瀬温泉、ローカル路線バスの旅
【行程】(データ:2019年4月のもの)
奈良交通バス
9:11 JR奈良駅 西口16 (広岡・柳生・月ヶ瀬方面)[94]石打行き
↓
9:19 近鉄奈良駅 のりば4
↓ (9:46 忍辱山・10:01 柳生)
10:36 梅の郷月ヶ瀬温泉
<バス運賃>大人1420円
※平日・土日祝同じ時刻出発
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梅の郷月ヶ瀬温泉
<入場料>大人(中学生以上)600円
<生ビール中>580円
※お食事処は11:00~
※再入浴可能
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三重交通バス
12:42 月ヶ瀬温泉口
※平日・土日祝同じ時刻出発
↓
13:11 上野市駅
<バス運賃>大人610円
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伊賀上野城
<登閣料>大人500円
その他、散策
<帰り道はいろいろなルート有り>
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伊賀鉄道
上野市駅(現在『忍者市駅』に名称変更)
↓(北上する)JR伊賀上野駅(関西本線で奈良・京都・大阪学研都市線経由など)
↓(南下する)近鉄伊賀神戸駅(近鉄大阪線で大和八木~上本町経由)
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円成寺や柳生方面へバスで出かけた際、そのバスが月ヶ瀬方面まで行っていることが以前からずっと気になっていて。調べてみると月ヶ瀬には温泉もある。もしや!と地図をいろいろ眺め奈良交通と三重交通のバスで繋がることを確認、この度上記工程で決行してみました。
結果から言うと「月ヶ瀬温泉最高!」「伊賀上野ってこじんまりしてるけど面白い!」でした。次回は友人を連れて同じルートを再挑戦、伊賀付近で一泊というプランも練ってみようと思った次第。
ただ、今回月ヶ瀬で乗り換えた三重交通バスの乗車客がワイぼっちで。
『この路線もいつ無くなるかわからないからなあ』とのバス運転手さんの一言に、これは遺憾!もっと利用してもらわねばこの路線が無くなってまうやん。
てことで(ほんとは教えたくないけど)備忘録的に残してみます。
※路線バスなので、ダイヤ改正や土日祝の対応が変わっている場合があります。必ず新しい情報をご確認くださいます様お願いいたします。1日に3本しか無いので(汗)。
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まずは朝一の柳生方面行バスに乗車します。
これ、なかなかの人気ルートなのですが何故か午前中に1便しか無く(平日・休日ともに)春日奥山道~円成寺・円成寺~柳生・柳生~笠置ハイキングコース等を愉しむハイカーでごった返します。
ひと手間かかりますが、近鉄では無くJR奈良駅から出ている始発から乗車されるのをお勧め。近鉄奈良駅から乗る人が多すぎて円成寺までの20分間立ちっぱなしもありえますので近鉄奈良から乗車する時はご注意ください。
なお、ほとんどの乗客は忍辱山、柳生で降りていきます。その後はゆったり座れるでしょう。
※2月の梅シーズンは要注意!(月ヶ瀬梅林)
マップは上記をご確認ください。
奈良を出発して柳生も超え、のんびりバス旅を1時間も過ぎると月ヶ瀬湖に突き当たります。ここから湖畔沿いを東に、月ヶ瀬梅林方面へとバスは進みます。
歴史を感じさせるような月ヶ瀬の趣ある集落の先に、温泉があります。
バス道を左へ入り、『梅の郷月ヶ瀬温泉』バス停留所に到着。
降りたら進行方向前へ、左側に温泉入り口があります。
レンタルタオルなどもあり、手ぶらでもOK。
靴を脱いで券売機でチケットを購入→靴箱キーと引き換えで脱衣所ロッカーキーを渡されます。
この、パウチぺたぺた仕様と角ポップ体のフォント。実に味わい深い。
価格も親切、ハブラシ50円。
ここの泉質はいいです。透明ですが若干赤みがかっており、温度は熱めの42度ちょっとほど。
露天風呂は広くて開放的、全裸で敷地内をぶらぶらできる、これだけでも来たかいがあるってもんです。まだ新しめの展望露天風呂も42度~43度で熱め。残念ながら眺望は立ってギリ境まで行かないと望めないのですが、それでも満足できる自然の空気、感激度満点のお風呂でした。
11:30頃には一旦お風呂をあがり『再入浴』システムを利用。
脱衣所のロッカー内は全て出して受付へ。
再入浴を申し出ると靴箱キー返却、再入浴券をもらうことができます。
手作り感がそこここにあり、応援したくなりますな。
これを持って食事処へ(11:00からOPEN)。
こんな感じで一杯ひっかけ、また入浴に。
バス下車してから約2時間ほどの滞在時間、余裕をもってゆっくりできますね。
なお、温泉施設の横にふれあい市場が有り、月ヶ瀬付近の新鮮な野菜などを購入することも可能です。
ここからJR奈良方面(奈良交通バス)で帰るのであれば15:17発まで待たないといけません。12:42(三重交通バス)を逃すと詰むのでほんと気を付けてください。
4時間でも温泉浸かっていられるわーって方はどうぞよしなに。
↓こちらが三重交通バス、バス停留所の時刻表です。
伊賀上野方面に行く三重交通バスの停留所は、奈良交通停留所と別の場所にありますのでご注意。12:30頃には施設を出て、降りたバス停を通り過ぎバス道まで戻ってください。(徒歩3分ぐらい)
バスの案内板が無いのでビビるかもしれませんが、バス道向かい側にある案内板を確認し、待っていてください。ちゃんと止まってくれます。
約30分ほどで上野市駅(現在は忍者市駅)に到着します。
お城前に学校があったり、芭蕉出生の地の碑が立っていたり、そこかしこに歴史が感じられるものが点在していますので是非歩いてみましょう。
伊賀上野城の中に展示されているあれこれは歴史好きにはたまらない内容となっています。
最終的にはこの城は人気の高い藤堂高虎が藩主をつとめたことも有り、前の城主筒井の影は薄いものに。
↑↑↑ これって、大阪城の豊臣時代天守と徳川時代天守の位置となんとなーく似てますね。(以下参考)
今現在の場所より南東寄りにおそらく天守があり、以前の城を凌ぐ高さで構築、より権威を示す(のか)、栄枯盛衰の物語ってどこにでもあり、感慨深くなります。
伊賀上野城ではやたらあちこちで大阪城と比べ合ってるものを見かけました。
(徳川さんたら勝ったんだから、勝ったもん勝ちやで世の中はー)とかぼんやり想ったり。
藤堂高虎って浅井をはじめ秀吉にもついたし、最終的には東軍になりました。
場所が場所だけに、やはり土地的には東軍側のようですね。バスの運ちゃんも東軍でした。そりゃそうか。
筒井氏に関する情報は諸説あり、未だわからないことが多いみたいです。
(話は少しずれますが)
筒井定次の墓所が奈良市内の伝香寺にあります。小さなお寺ですが綺麗にされており、品よく小柄な裸地蔵さまで有名な場所。地域の人たちに愛されている温かみのあるお寺ですので、仏像好きさんなら是非に。
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時間が余ったので上野駅付近をウロウロして見つけたお店、
ワイ笑福亭好きなので「おっ」と思いましたがどうも全く関係が無いそうです。
居酒屋もやってる定食屋さんといった風情でしたが
ハラール認証店であり、2階に礼拝室もありました。すごい!
とまぁ、
15時近くなったので、ここいらで帰途につくことに。
はじめての伊賀鉄道も楽しい旅のひとつに。
帰り方はもういくつもあって。
地図を見ればわくわくする場所ですよ、伊賀上野って。
北上して京都、名古屋、滋賀草津方面にも行けるし、柘植→貴生川経由で近江鉄道へ連絡することも。
木津からは奈良、京都へ。
南下すると伊賀神戸から近鉄で松坂方面、奈良、大阪へ。
うわー、これいくらでもプラン立てれるね。
やはりそのころの時代は要所だったんだなあと思うことしきり。
★ちな、この日は伊賀神戸→近鉄から帰阪(以下時間と運賃の目安)
伊賀上野駅(忍者市駅)→伊賀神戸 410円 約1時間
伊賀神戸→上本町 2040円 約1時間
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【かかった費用】約8000円~(1人あたり)
奈良交通 JR奈良駅→梅の郷月ヶ瀬温泉 1420円
梅の郷月ヶ瀬温泉 600円
昼食 2000円
三重交通バス 月ヶ瀬温泉口→上野市駅 610円
伊賀上野城 登閣料 500円
ニカク食堂 1500円
伊賀鉄道 伊賀上野駅(忍者市駅)→伊賀神戸 410円
近鉄電車 伊賀神戸→上本町 2040円
(以下公共交通機関 参考)
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また機会があれば、このルートプラス近江八幡で
『伊賀牛vs近江牛食べ比べツアー』なんてのもできるかもしれないね。
気が向いたらこれについてはまた後ほど。